2005年10月22日

簿記1級(会計学)問題1

次の文章の正否を○×の符合で示しなさい。

(1)予約販売については、原則として、予約金受取額のうち、決算日までに商品の引渡が完了した分だけを当期の売上高に計上するが、契約どおりに商品を確実に引渡すと見込まれる場合には、予約金を受取った時点にその全額を売上高に計上することも認められる。

(2)固定資産に対する減価償却を定率法によると、減価償却費は年々減少していくが、級数法によった場合には、徐々に増加していく傾向がある。

(3)棚卸資産の時価が取得原価よりも著しく下落した場合であっても、回復する見込みがないと認められない限り、評価損を計上する必要はない。

(解答)
(1)×
(2)×
(3)×


(解説)
(1)予約販売の収益認識時点は、予約金の受取時点ではなく、商品の引渡時点になります。
予約金の受取時点で売上を計上することは認められません。
「企業会計原則 注解6」参照
税理士試験 簿記論 講師日記「予約販売」参照

(2)級数法によった場合も減価償却費は徐々に減少していきます。
定率法と級数法はこのように徐々に減価償却費が減少していく方法で、逓減法などと言われることもあります。
「企業会計原則 注解20」参照
税理士試験 簿記論 講師日記「級数法」参照

(3)評価損を計上する必要があります。
いわゆる強制評価減の取扱いです。

著しい時価の下落があった場合には、次の取扱いになります。

回復見込あり → 評価損計上なし
回復見込なし → 評価損計上あり
回復見込不明 → 評価損計上あり

回復の見込が不明の場合にも、評価損を計上する必要がある点に留意する必要があります。

「企業会計原則 貸借対照表原則五A」参照


posted by 1級講師 at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 会計学(○×計算編) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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