簿記1級の一般的な出題は、次のとおりです(各25点)。
(1)商業簿記(総合問題1問)
商業簿記の出題としては、過去には、個別問題が3題程度という場合もあったのですが、最近は、総合問題が1題という事が多くなっています。
具体的には、連結、本支店、合併、決算問題(試算表や財務諸表の作成等)の総合問題が出題されています。
(2)会計学(理論問題と計算問題)
会計学の出題としては、理論問題が1題と計算問題が2題程度出題されています。
理論問題としては、○×問題や語句を補充する文章題(穴埋め)が出題されています。
文章題の場合に選択肢がなくなっているというのが最近の傾向といえるかもしれません。
計算の個別問題として2題程の出題がされています。
会計学というからには、理論的な背景を持った出題といってよいのでしょうが、商業簿記との境界は、わかりにくいものとなっています。
出題は、その他に総合問題で問いにくい出題(売価還元法、総合償却等)、比較的新しい分野の未主題項目が出題される場合が多いといってよいかもしれません。
(3)工業簿記(総合問題1題)
勘定記入や財務諸表の作成といった工業簿記に関する出題があります。
(4)原価計算(総合問題1題)
特定の数値を問う出題がなされます。
現在の工業簿記・原価計算の出題は、勘定記入等の簿記的な要素が薄く、両者の区分けは必ずしも明確ではありません。
原価計算を中心とした学習を行うということでよいのではないかと思います。